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タイトル

【通信】 31通目 タルタロス ノベル化決定!!

日付

2015-04-01

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7184


 
 エラシウム歴522年(12年前)
  
7年戦争の始まり 

 デリオ領地より追い出された血の牙サロマン族が再び攻めてきたのだ。
 カーバーシャ​​ードの武士・ピナス飛竜部隊・シルバーマイン率いる銀の騎士団、多くの仲間たちが集ったが、
 様々な兵器を扱う血の牙サロマン族に少しずつ押され、キャリバー要塞まで脅かされる状況となってしまった。
 その争いは7年も続く事となり、後に7年戦争と呼ばれる事となったのだ。

 エラシウム歴528年(6年前)

~ 戦場に舞い降りた天使 

 血の牙サロマン族との戦争が始まってから7年目、疲弊するデリオ軍に新たな希望が見え始めたんだ。
 騎士家門で有名なノーベル家の長女エルピントス(当時22歳)様の登場、そう戦場に天使が舞い降りたのだ。
 あれが天使エルピントス様との初めての出逢いじゃった。あとラインハートも出てきてたわ。
 ラインハートのネズミ作戦、そして好色な豚相手に肢体をさらけ出したエルピントス様のお色気作戦
 あの作戦はほんとにすごかったのぅあの姿をまた見たいものだ…
 ま、まぁ私やベルリオンなど味方からも多くの負傷者がでてしまったがな…ガッハッハ。



長期にわたる
拮抗を破り、戦争を勝利に導くエルピントス様の活躍。その全貌を私エステヴァンが執筆!
ちょっと値ははるが、購入特典としてエルピントス様の等身大抱き枕もついてくるぞ!


さて、いきなり7年戦争の話をしても分からないと思うので過去の文献を紹介しようかのぅ。


 エラシウム歴490年(44年前)

サロマン族の略奪と神々のプライド ~
 カシミール領を支配地にして10年が経った頃、エリアデン王は北部に駐留するサロマン族に頭を悩ませていた。
 ハモス神が豚を模して創造したその種族は、繁殖できないという欠点を持っていたが非常に強く、凶暴だった。
 エリアデン王国は彼らに度々侵略され被害を出していた。

 エリアデン王は、ハモス神に対し何度もサロマン族を排除してくれるよう懇願したが、
 ハモス神は自分にとって唯一の失敗作であるサロマン族を嫌悪し、自ら手を下すことを嫌がっていた。

 エリアデン王はハモスの親友でもあり、またエリアデンの主神であるバルガス神に懇願した。
 しかし、サロマン族はエリアデン王国にそこまで大きな打撃を与える存在ではなかったことと、
 彼らと人間が戦う光景を、内心面白く感じていたバルガス神がそれに応える理由はなかった。
 
騎士ルデルランの活躍とキャリバー要塞建設 ~

 神々が祈りに応えてくれなかったため、エリアデン王は王国の力でサロマン族と戦うことを決断する。
 エリアデン王国内より優れた兵士達だけを集め、精鋭部隊を作った王は、
 騎士ルデルラン(当時26歳)を呼び、エリアデン北部の領土を占領するように指示した。
 その部隊には騎士になったばかりのウッドワード(当時18歳)の姿もあった。

 王の命令を受けたルデルランは、サロマン族の頭が悪く挑発に弱いという点を利用した作戦を立てた。
 彼らを挑発しリトス半島へ誘い込んだルデルランは、孤立したサロマン族の混乱に乗じ総攻撃をかけ大勝する。
 エリアデン王は大いに喜びルデルランに寛大な賞を与え、その地に要塞を建てキャリバーと名付けた。

 多くの人々がそのキャリバー要塞に移住し、その中にはゴッドウィン(当時12歳)の姿もあった。
 騎士家門の子として生まれ、常に騎士になることを夢見てきたゴッドウィンにとって、
 キャリバー要塞を築いたルデルラン卿の冒険談は大変興味深く心湧き踊るものだった。
 ゴッドウィンは、時々要塞をパトロールしに歩き回るルデルランを遠くから眺め、
 「将来は自分もあのような立派な騎士になりたい」と心に刻み成長していく。


 エラシウム歴500年(34年前)

血の牙サロマン族とペリアス神の合流 ~
 
 猛将トンソクを中心としたサロマン族は、キャリバー要塞の北部にて日増しに勢力を強めていった。
 彼らは、魔法を使用できる者を魔法師として育て上げ魔法師部隊を編成した。
 武力だけでなく、魔法まで使役する彼らはより脅威な存在となった。
 彼らは血の牙サロマン族と名乗り、以前彼らの領土であったキャリバー要塞めざし進軍を開始した。
 
 ウッドワード卿とゴッドウィンは要塞を守るために懸命に戦ったが、
 血の牙サロマン族の勢いに押され撤退する日が続いた。それほど彼らは脅威的だった。
 悩んだウッドワード卿は、王国に援軍を要請した。

 キャリバー要塞が陥落すれば、再びエリアデン王国がサロマン族の侵略を許すことは明らかだった…。
 エリアデン王は、昔キャリバーの指揮官であったルデルラン卿(36歳)を派兵した。
 以前サロマン族と戦った彼ならば、勝算があるだろうと考えたからであった。
 
 ルデルラン卿と合流した後、キャリバー軍は血の牙サロマン族と大々的な戦闘を繰り広げる準備をはじめた。
 血の牙サロマン族が簡単には退かないため、彼らはこの戦いで命を落とす覚悟はできていた。
 しかし、戦の準備が整った矢先予期せぬ援軍が彼らの前に現れた。活力と音楽の神ペリアスであった。
 
 音楽と平和を愛し各地を放浪していたペリアス神は、領土と人々を守る彼らの勇気に感心し助力することを決めた。
 ペリアス神にはシルバーマイン率いる強大な力をもった銀の騎士団があった。
 銀の騎士団は人間とは異なり回復力が非常に優れ、またサロマン族を追い返すほどの強大な力を持っていた。
 ウッドワード卿とルデルラン卿はペリアス神の好意に感謝すると同時に、この戦いでの勝機を見つけた。
 
テオネプ山占領とエルベ川戦争の開始 ~

 ウッドワード卿は、当時キャリバー要塞の北にあったテオネプ山を利用し闘いを繰り広げた。
 テオネプ山は血の牙サロマン族の中間拠点として使われた場所で、サロマン族が多く集まっているものの、
 地形が険しく狭いその場所は、戦うにはサロマン族よりも人間の方が有利だった。
 偵察兵を送りサロマン族部隊の位置を確認したウッドワード卿は、彼らを分散させて各個撃破する策を立てた。
 
 彼の策は見事にはまった。
 まさか自分達の拠点にやってくるとは思ってもいなかったサロマン族は混乱し、散り散りに逃げだした。
 サロマン族を撃退したウッドワード卿は、テオネプ山を占領してそこをキャリバー軍の拠点とした。
 (この戦術は、その後の戦争の勝敗を分ける重要な役割をしており、後に行われる7年戦争でも重要な役割を果たした。)

 士気が上がったキャリバー軍は逃げるサロマン族を追撃し、川の向こう側まで血の牙サロマン族を追い出した。
 しかし、キャリバー連合軍と​​サロマン族の戦力にそこまで差が無かったため川を挟むことで拮抗状態が3年続いた。
 この川は、ウッドワード卿の妻であったエルベラの名前をとってエルベ川と呼ばれるようになった。
 エルベ川を挟んで行われた戦争は「エルベ川戦争」あるいは「エルベ戦争」と言われた。
 
 
エラシウム歴503年(31年前)
 
ゴッドウィンの活躍 ~

 エルベ川戦争の開始から3年、長くなる戦争で疲れていく兵士たちを見て悩んでいたウッドワード卿は、
 ルデルラン卿、ゴッドウィン、そして彼の参謀だったリシュリエと共に数日話し合い一つの作戦を立てた。
 
 それは、ひとつの部隊が囮となってサロマン重装備部隊を誘引し、
 ルデルラン卿の部隊と銀の騎士団がサロマン魔法師部隊を挟み撃ちにする。
 その後、残りの部隊を倒し最後に重装備部隊を討つという作戦だった。
 
 重装備部隊を誘引してどれだけ闘うか、
 そして他の部隊が合流するまでどのくらい耐えれるかが勝敗を決定づける危険な作戦だった。
 自らが立てた作戦だったが、あまりにも危険であると判断したウッドワード卿は、
 この作戦を実行することに躊躇し、また他の者も下手に行動を起こすことができなかった。

 そんな中、ゴッドウィンが自ら囮部隊を引き受けると進言した。
 ウッドワード卿は彼の進言を拒否したが、ゴッドウィンはその意志変えることはなかった。
 戦争がはじまり多くの時間が流れ疲弊していく兵士達、
 すぐにでもサロマン族を追い出せなければ、キャリバー領地まで危険に晒してしまう状況だった。
 苦心の末、最終的にウッドワード卿はこの作戦を実行した。
 
 作戦当日、ゴッドウィンは見事部下を指揮しサロマン重装備部隊をキャリバー要塞まで誘引した。
 ルデルラン卿とシルバーマインが指揮する部隊もサロマン魔法師部隊を難なく撃破した。
 加えてウッドワード卿率いる部隊が残ったサロマン族を追い込み、連合軍の勝利が確実なもののように見えた。
 
 しかし、予想外の出来事により事態は緊迫となった。
 サロマン族の猛将の1人トンカツが、滞在していたカシミール国境地域を越えて同族と合流したのだった。
 予期せぬ危機にウッドワード卿の部隊は耐えることで精一杯であった。
 ルデルラン卿とシルバーマイン率いる銀の騎士団が援軍として合流したが、
 重装備部隊と戦闘中のゴッドウィン部隊へ救援に行ける状況ではなかった。
 ゴッドウィンの部隊は徐々に数を減らし、サロマン重装備部隊の猛攻で全滅の危機に陥った。
 
 しかし、ゴッドウィンは最後まであきらめることはなかった。
 彼は、ウッドワード卿が自分を見捨てるはずもなくこの任務を任せて下さった彼に恥じないためにも、
 何とか持ちこたえなければならないと鼓舞しながら先頭に立ち戦った。
 自分の体を惜しまず部下をかばいながら戦うゴッドウィンの姿を見て、彼の部下たちもそれに応えた。

 どれくらいの時間が経った時だろうか、突然空から流星のように援軍が現れた。
 両部隊を覆うほどの巨大な影が突如現れ、上空より湧き出た数万の兵がサロマン重装部隊に強襲した。
 ペリアス神の手紙を受け取ったフェリネ神が差し向けた、飛龍ピナスと彼女の飛竜部隊の登場だった。
 彼女たちはウッドワード卿とルデルラン卿率いる部隊まで合流し​​、残っていたサロマン族を撃ち破った。
 連合軍の大勝だった。サロマン族を追い出した人々は抱き合って喜びの涙を流した。
 
ピナスとの出会い ~ 
 
 ウッドワード卿はエルベ川戦争を勝利に導き多くの領土を占領した功労を認められ爵位を授与された。
 また、最後まで部下を指揮していたゴッドウィンにも多くの褒美が下された。
 そしてゴッドウィンは、後に大きな祝福であり不幸の始まりでもある縁に会う。
 
 以前ビーシャス族と対立する人間部隊を助けたことのあるピナスは人間に非常に興味があった。
 さらに、サロマン族を相手に最後まで退かないゴッドウィンに好意を感じたピナスは、
 自分の主であるフェリネ神に、キャリバー要塞に滞在しゴッドウィンを助けたいと進言した。
 ノバース帝国でボルオジドン巨神との戦も終わり、ディアナの軍隊もいたフェリネは快く彼女の進言を受諾した。
 以降、ピナスはゴッドウィンのそばに留まり一緒に戦うことになる。
 
 エラシウム歴518年(16年前)
 
カーバーシャ​​ード一族とデリオ軍の同盟 

 ビーシャス族が退き、サロマン族も静かになったデリオ領地に変わった客が訪れた。
 サロマン族に追われていた彼らは、エリアデンでは見られない奇異な服装をしており、
 絵のような文字を使用し、術法師とはまた少し違った術を使用していた。
 
 軍隊を率いて彼らを助けたウッドワード卿は、
 そのリーダーを招き、彼らがどこから来て何のためにここまで来たのかを尋ねた。
 その者は自らの名をチュウォン(周原)と名乗った後、
 自分たちがベールシャドー家門の1つ、カバーシャード一族と紹介し、
 党争に巻き込まれ一族の危機を感じここへ逃げてきたと答えた。

 彼らが持つ神秘的な力と、音もなく敵に忍び寄る能力に感心したウッドワード卿は、
 この地に留まりデリオに助力するならば、カーバーシャ​​ードを友人として永遠に保護することを約束すると提案した。
 彼らは、同家門の他の一族よりも自分達をもてなしてくれるウッドワード卿の心に感服しその提案を受け入れた。

 チュウォンは、故郷ベールシャドーより持ってきた「栄光の石」を友情と忠誠の誓いの印として渡し、
 カバーシャ​​ード一族は永遠にルデルラン卿とデリオ領主に従うことを誓う。
 以来、カーバーシャ​​ード一族はウッドワード卿より授かった森を自分達の道場とし、
 数多くの戦にて、諜報・暗殺などの隠密活動で大きな戦果をあげることとなる。
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